熱帯魚飼育水槽の底砂について

 

底砂について

飼育する熱帯魚の種類にもよりますが、特に砂に潜るような性質の魚でなければ、底砂は飼育水槽にに絶対に必要というものではありません、
どちらかというと水草を植えたり、いろいろなレイアウトをしたり、ろ過に使ったりといった目的で水槽に敷かれることのほうが多いと思います。

底砂の選び方

基本的には色や質感の好みで選べばよいのですが、底面ろ過方式を使う場合や飼育する熱帯魚や育成する水草などによっては問題が出る場合もありますので多少の注意が必要になる部分があります。
それでは底砂を選ぶ際の注意事項を見ていきましょう。

底砂の熱帯魚への影響

s-DSC00053水槽に入れる底砂は、その種類によって水のPHに影響を与え、酸性に傾けたり、アルカリ性に傾けたりするものがあります。

特に底面フィルターを使用した底面ろ過をしている場合は、底砂によっては水槽水のPHの変化はかなり急激に強くおきます。
このため、飼育する予定の熱帯魚が好む水質に近い底砂を用意する必要がありますし、底砂を交換する場合や加える場合にはPHに影響を与えないものにしたほうが無難です。
経験上、PHに影響を与える底砂や濾材を加えたりしたとたんにエビがバタバタと死んでしまった事が何度かあります。

底を這う魚がいる飼育材として適した砂は角のないタイプが選別されています。
また、熱帯魚の身体は周りの色に影響を受けますので、底砂の色が濃いほど魚の色も濃くなる傾向があります。

底砂の大きさ

熱帯魚の底砂には直径1~5ミリ程度の砂が良くつかわれます。
細かい砂は水流で舞い上がったり、フィルターに詰まってしまうことがありますが、コリドラスなど底砂をかむ性質のある魚やフェイスホースローチなど底砂に潜る性質のある熱帯魚には良くつかわれます。

底砂の粒が大きいほうが水の通りは良くなりますので、水の腐敗などは起きにくいですが、大きすぎると根の浅いタイプの植物の根が張りにくくなったり、稚魚が入り込んで出られなくなったりしますので注意が必要です。

底砂を敷く厚さ

底砂を敷く際に基本として手前を浅く、奥を厚くすることで水槽の奥行きを広く見せることができるという事を知っておきましょう、もちろんレイアウトの関係で、丘を作ったりすることもあります。

厚さは薄く敷く分には好みで良いと思いますが、植物を植える際や、底をはうようにして進む大きめのプレコなどがいると底砂の起伏は保てなくなりますし、少し厚めに敷いたほうが良いと思います。

しかし、底砂の厚さはあまり厚すぎると嫌気性菌により腐敗が起こりメタンガスなどが発生しやすくなりますので、
5センチ程度までにすることが多いようです、特に細かい砂を敷き詰める場合は少し浅めにしたほうが良いかもしれません。
また、底面ろ過を使用する場合はろ材も兼ねていますので水の通りの良い砂をもう少し厚くする場合があります。

具体的には、稚魚が入り込まない程度の大きさのソイルやゼオライトの底砂を使い厚さは10センチ程度にして使用している水槽があります。

底砂の種類

熱帯魚水槽に使われる代表的な底砂についてみてみましょう。

大磯砂

もともとは相模湾の大磯海岸で採れた砂の事を言いましたが、今は他の産地の物も大磯砂という名で出回っているようです。

熱帯魚、水草、金魚、メダカ用などとして一般に広く使われている定番中の定番底床素材で、青みがかった黒色の砂です。

ソイルとは異なり半永久的に使用できるので、砂が目詰まりをしても洗って再度使用でき、ろ材としてもバクテリアのすみかになり、水質を安定させますが、小さいものは底面ろか機に使用するとすのこ状の板の下にたまってしまいやすいのでよく確認しましょう。

また新しい砂、特に安いものには貝殻などが多く含まれている場合があり水質を弱アルカリ性に傾けやすく、総硬度(GH)を上昇させやすい性質がありますので、新しい砂は酸性で軟水を好む生体や水草に使用する場合は注意が必要です。

長期間使用した砂や、クエン酸や酢を使って酸処理を行った砂を使う事で、PHに影響を与えなくすることができ、安価で、砂粒の大きさも種類が豊富で、たいていの熱帯魚の飼育に使いやすい砂なので、長期間(おそらく一生)使用できるおすすめの定番底砂です。

川砂など

多くは水質に影響を与えにくく砂が細かく、色が明るいものがあるのがうれしいところです。
大磯砂同様、汚れたら洗って使えば一生使えるでしょう。

砂が細かい物を使う場合に知っておきたいのは、底砂の掃除の際に水と一緒に吸い出してしまいがちなことと、コケが生えると見栄えが悪いという事でしょうか。

人工砂

さまざまな色の物があり、粒の大きさも揃っています。
水質は弱酸性に傾ける物もアルカリ性に傾ける物もあり、バクテリアの繁殖にも適しています。
セラミック系の底床は、値段は安くはないですが、粒がそろっている事と、ソイルのように崩れない事などから、好みの色があれば管理しやすい素材として、初心者にも適していると言えるのではないでしょうか。

サンゴ砂

2009_0111_025310-P1000190サンゴの死骸でできていますので、主成分である炭酸カルシウムが溶けて、PHと硬度が高まります。
つまり水質はアルカリ性になりやすいので、
通常は海水生体の飼育に使われていますが、アフリカ産の熱帯魚には、アルカリ性の水質を好むものが多いので使用すると良いそうです。

しかし、現在多くの熱帯魚はアマゾン原産のものが多いので、多くの熱帯魚飼育や水草育成には使いにくくなります。
粒の大きさがいろいろあり、バクテリアの繁殖に適しているのでやや大きめの物は、最も安いろ材として使用されることもあります。

ソイル

ソイルというのは、土を加工したものなので、色は黒か茶色の物になります。
水草水槽用のものが多くあり、植物の根が張りやすく、植物が成長しやすいように肥料があるものもあります。
ソイルはほとんどが弱酸性の水質を作るので、アマゾン系の熱帯魚の多くやビーシュリンプを飼育する際にも適しています。
初めのうちは適度な粒状になっているのですが、長期使用していると、崩れてくる物が多いようです、私の経験上、固いものは数年はほとんど崩れてはきません。
もちろん崩れてしまえば泥と同じですから、底砂の掃除などで吸い出すため、量が減ってしまいますので、ある程度使用したら取り替えるなり足すなりする必要があります。


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