初心者からのオカヤドカリの飼育方法

 

オカヤドカリを空き瓶で飼育中

オカヤドカリの飼育方法について、なるべく簡単で手間とお金をかけない方法を、実体験に基づいて紹介していきます。

あまり激しい動きをしないオカヤドカリですが、飼い始めると意外なほどいろいろな行動をして楽しませてくれます。楽しく育てていきましょう。

オカヤドカリの飼育を始めるにあたって

もし、今、何の準備もなくオカヤドカリを手に入れてしまったとしても慌てないで下さい。 多くの場合、脱走されない容器さえあれば他の環境は後から整えても間に合います。

私も、普通のヤドカリを頼んだら間違って送ってこられたことから、最初は何の準備もなく間に合わせの空きビンで飼育し始めました。

突然の来訪に慌て、初日に1匹に脱走されて1か月以上も行方不明になるなど、試行錯誤しながら飼育を始めて7年経過しています。

この間に調べてわかったことは、オカヤドカリの生態は詳しくわかっていないこともあり、 これが正しいというオカヤドカリの飼育方法があるわけではないという事です。

特にいろいろなサイトで言われている飼育方法を参考にしても、まったく当てはまらない事も多くありましたので、そういった経験も参考にしていただけたらと思います。

オカヤドカリの飼育に必要な飼育用品

通常の飼育で最低限揃えたいものは、

  • 飼育する容器
  • 底砂・床材
  • 餌(とりあえず人間の食べ残しでも可)
  • 水を入れる容器
  • ※ヒーター・温度計
  • ※貝殻

です。

オカヤドカリが成長してきたら、替えの貝殻も必要になります。できれば飼育容器の中に今使っている貝殻より少し大きめの貝殻を、いくつか入れておくと良いでしょう。

ヒーターは飼育環境により不要な場合もありますが、オカヤドカリは室温が20度程度はあるほうが良く活動しているようです。

特に、冬場の室温が15度以下の日が続いたり、夜間などに10度を下回る時間が長く続くような環境で飼育する場合にはオカヤドカリが弱ったり、最悪死んでしまうことも考えられるので、ヒーターは必須と思ったほうが良いでしょう。

ヒーターを使う場合は飼育容器内の温度を確認できるように、温度計も準備する必要があります。

それでは、それぞれの飼育用品の選び方について紹介します。

オカヤドカリの飼育容器の選び方

オカヤドカリ用の飼育水槽飼育開始時にとりあえず最低限準備する物は、脱走できない容器のみで、そのほかに必要な物は通常の状態であれば何日か後に準備しても大丈夫です。

容器については、脱走されず、湿った砂や水を入れることができるものであれば何を使っても飼育は可能ですが、長期飼育をし、鑑賞することを考えると水槽、金魚鉢、昆虫飼育ケースなどを使うほうが良いでしょう。

とりあえず間に合わせで使う容器としては、バケツでもゴミ箱でも大きめのボウルでも、壁全体が爪が引っ掛からない滑面でオカヤドカリが脱走できない大きさの物であればOKです。

段ボール箱や発泡スチロールの箱などでは、登られたり穴をあけられてしまうこともあるので短期間の間に合わせでも使わないほうが無難です。

飼育容器の大きさ

容器のサイズはオカヤドカリが自由に動ける大きさなら小さな容器でも飼育は可能ですが、飼育容器は大きい方が色々と良い面があります。

実際には水場と餌場を設け、オカヤドカリが潜れる深さの砂などを敷く事を考慮して、それでも脱走されない深さので余裕のある大きさの飼育容器が良いと思います。

ですから、オカヤドカリの大きさ、水入れに使う容器の大きさなども考えて、容器を選ぶようにしましょう。

経験上、Sサイズとして販売されている程度の大きさのオカヤドカリまでなら、幅15センチ程度の小型の昆虫飼育ケースなどでも飼育は可能だと思われます。

小さなオカヤドカリを飼育するのにあまり大きな容器を使うと、どこにいるのかわからなくなることもありますが、いずれオカヤドカリも大きくなるはずです。

余裕のある大きさの容器を選んだほうが、レイアウトもあまり考えずに済みますし、オカヤドカリにも快適なはずです。

特に、複数のヤドカリを一つの容器で飼育する場合は、できるだけ広いほうがヤドカリのためには良いと思いますので、置ける範囲で大きめの飼育容器を準備すると良いと思います。

飼育容器の蓋について

蓋については、脱走されない状態であれば、蓋はなくても飼育は可能ですが、乾燥を防ぐためには網の蓋よりもアクリルやガラスの蓋をした方が良く、蓋がある方が飼育中にオカヤドカリを驚かすことがかなり少なくなるようです。

おすすめの飼育容器は?

そのような理由で、金魚やメダカ、熱帯魚などを飼育するような蓋つきの水槽を使って飼育するのがよいと思います。

ただし、水槽の角にシリコンが使われている場合は、シリコンの部分を昇って脱走を試みるオカヤドカリもでます。

特に小さめのオカヤドカリは細い足場でも登ってしまいますので気を付けなければなりません。

もう一つ気を付けたいのは、通販でオカヤドカリを買う場合など、同じサイズのはずなのに思いのほか大きなものが届くことがありますので、小型のものを希望する場合は、購入時に小型のものを希望している旨を伝えるなどの注意が必要です。

オカヤドカリ飼育に適した床材・砂は

サンゴ砂の上のオカヤドカリオカヤドカリ用の定番の砂と言えばサンゴ砂ですが、実際には常に砂浜で生活する生き物ではなく、腐葉土などに潜って生活している場合も多いようです。

オカヤドカリの飼育用の床材として売られているものにはサンゴ砂、ゼオライトの砂、ヤシ殻を粉砕したものなど、いろいろなものがあります。

オカヤドカリ用のものでなくてもかまいませんが、川の砂や人口のガラス砂などよりも、保水力が高く、湿らせた際に中まで空気が良く通るサンゴ砂、ヤシ殻などのほうがのでオカヤドカリの飼育には向いていると思われます。

砂以外で飼育する場合は昆虫用の飼育マットや爬虫類用のヤシガラを使った床材などのほうが簡単に手に入るかもしれません。

砂に潜っているオカヤドカリ砂の大きさとしては、細かい砂のほうが潜りやすいようです。

細かい砂にはよく潜りますが、少し大きめのゼオライトの砂を使っていると深く潜ることはなく、
脱皮の際にも水槽の角でくぼみを作った状態で脱皮を繰り返していたこともありました。

おすすめの床材は?

オカヤドカリがもぐりやすい事と、手入れのしやすさなどを考えると、細かいサンゴ砂が無難で良いと思います。

水入れ、エサ入れ

オカヤドカリ用のエサ入れや水入れも販売していますが、他のもので代用可能です。

貝殻でも、ビンの蓋でも、なんでも構いません。

容器を選ぶ際に気を付けなければならないのは、水や餌を与える際に、深い容器に入れるとオカヤドカリが出られなくなることがあることです。

オカヤドカリの大きさに合わせて浅めの容器に入れる、大きめの物を使う場合は滑りにくい素材のものにするなど、出入りが自由にできるようにする必要があります。

特に、オカヤドカリは水中では生きられませんので、水の中から出られない状態になり溺れないように気を付けてください。

エサ皿用の貝殻にピンを付けるオカヤドカリがあまり大きくないうちは、貝殻がひっくり返されないようにピンを付けたものがエサ入れとしても水入れとしても使えて便利でした。

もう一つ、水入れとしては、オカヤドカリが小さいうちはマルカン ヤドカリオアシス YD-32という商品がとても便利でした。

水が減った分タンクの中から補給されるので給水の手間を減らせます。

ヤドカリが大きくなってくるとタンクを倒してしまうようになるので、ただの水入れとしてしかりようできなくなってしまいましたが、かなり長期間使ったので紹介しておきます。

替えの貝殻はどこで手に入れる?

オカヤドカリの替えの貝殻

オカヤドカリの替えに使う貝殻はどこで手に入れればよいのかわからないことも多いと思います。

今はインターネットでもいろいろな貝殻を売っていますが、実際の貝殻の画像があるわけではなく、購入してみると、大きさや形がイメージと違ったり、どう見てもヤドカリが入れない貝殻が入っていたりするこもあるので、可能な限り実物を見て購入したいところです。

オカヤドカリが小さいうちは、熱帯魚のお店、特に海水魚を売っているお店か100均で購入することができるかもしれません。

できるかもしれませんというのは、海水魚を売っている熱帯魚やさんでも、ヤドカリ用の貝殻はあまり多くは置いていない場合が多く、お店によってはまったく置いていない場合もあるからです。

100均のお店にも、いつもあるとは限りませんが、飾り用に貝殻を売っていることがあるので、時々のぞいてみて、良い大きさの物があれば買っておくのも一つの方法です。

オカヤドカリは、海水中のヤドカリよりもかなり大きくなるので、ある程度大きくなってくるとヤドカリ用の貝殻や100均で売っている貝殻では間に合わなくなってくるので、他の方法を考えなければなりません。

そうなると、実際に海で採取するか、インターネットなどで購入するしかなくなってしまいます。

インターネットでもオカヤドカリ用としてサイズ別に売っているものもありますが、大きな貝殻は値段が高くなりがちで、まとめて買ってみて、合わない大きさばかりだと金銭面での無駄が多くなってしまいます。

オカヤドカリの替えの貝殻を選ぶさらに、サイズLやLL以上大きさの貝殻が必要になると、途方に暮れてしまうかもしれません。

そうなると、貝殻専門店などで購入することになりますが、大きめの貝殻で安く売られているものではアフリカマイマイの貝殻があります。

アフリカマイマイは色々な意味で危険な生き物で、個人的にはあまり使う気になれないのですが、沖縄では野生のオカヤドカリがアフリカマイマイの殻を使っていることが多いそうですので、アフリカマイマイの貝殻を検討してみるのも良いと思います。

オカヤドカリは殻質の厚い貝が好みであり、沖縄県では大型の個体はたいていアフリカマイマイの殻を使っている。

また、大きい貝殻はインターネットでも扱っている数が少なくなってきますので、必要になってから「ちょうどよいサイズのものがない」という事にならないように、日ごろから都合のよいサイズの物を探して準備しておくようにすることをお勧めします。

オカヤドカリを飼育する際の注意点

オカヤドカリの飼育に必要な物を揃えたら、いよいよオカヤドカリを入れて飼育をはじめることになりますが、その前に知っておいたほうが良い注意点がいくつかあります。

飼い始めて初日にすぐに分かったことは、脱走名人で、意外に早く歩き、警戒心が強く、室内で隠れたら簡単には出てこないという事です。

これは重要なので、何度も言いますが、オカヤドカリを手に入れたら、とにかく脱走されない事を第1に考えて下さい。

また、警戒心が強く臆病な生き物ですので、怖がらせないように育てなければなりません。観察する際にも、触ったりせずに、驚かせないようにそっと見守る姿勢が必要です。

細かいことは後述していきますが、大まかに飼育のイメージをするために、オカヤドカリの飼育で特に注意することを紹介します。

脱走させない

オカヤドカリが飼育容器から脱走するという事はいろいろなところで言われていますが、本当に油断できない事なので、この件に関しては繰り返しり返しポイントなども紹介していきます。

オカヤドカリは爪が少しでもかかる場所ならば登りますし、体の大きさの割に力も強い生き物です。

足場があれば軽い蓋なら開けてしまうので、飼育容器内のレイアウトなども、どう頑張っても脱走できないように考えておくことが必要です。

移動速度もそれなりに早いので、少しの作業の間だからと言って脱走できる状態で目を離してはいけません。

脱走したオカヤドカリは陰に隠れてしまうとなかなか出てこないので、そのまま見つからないかもしれません。

飼育容器内を乾燥させない

オカヤドカリが呼吸するためには、えらが湿っていなければならないので飼育容器内に水がなく乾燥すると呼吸ができなくなってしまうそうです。

殻の中に水を蓄えているそうなので、室内飼育ではそれほど神経質にならなくても大丈夫ですが、普段、飼育容器内に水を入れておくほかに、床に湿度を保ちやすい砂などを敷いて、湿らせておくことが必要になります。

触らない・驚かせない

オカヤドカリは人になれません、日中でもよく動きまわっていますが、驚かせるとすぐにカラに隠れてしまいます。

特に、オカヤドカリに触ったり持ち上げたりすることは相当なストレスになるようですので、可能な限り驚かせないようにそっと見守るように飼育することがとても大事です、

また、飼育容器に蓋をすることでかなり驚き方が違い、透明な蓋でも飼育容器の上全体を覆ってあればかなり近くで観察してもあまり驚かせないで観察することができます。

空気が入らなくなると困るので、蓋は完全に密閉しないようにしましょう。

砂に潜ったまま姿が見えなくても掘り返さない

オカヤドカリを飼育していると、砂などに潜って何日も姿が見えないことがあります。

これは脱皮のために潜っていることが多いので、絶対に掘り返したりしてはいけません。

脱皮に必要な期間はオカヤドカリが大きいほど長くかかる傾向がありますが、とにかく最低1か月、大きめのオカヤドカリなら2か月は様子見をして待つことをおすすめします。

近くで殺虫剤を使わない

殺虫剤で死にますので、昆虫を飼育しているつもりで、近くで殺虫剤を使わないように気を付けましょう。

オカヤドカリの餌は何?

ポップコーンを食べるオカヤドカリオカヤドカリは雑食性ですが、ポップコーンが好きなことは有名です。

そのほかレタスなどの野菜、アーモンド、煮干し、せんべい、など本当に何でも食べると言えば食べます。

ただ、同じものを与えてもすぐに食べる場合もあれば、全く食べない場合もあるので試行錯誤が必要になります。

煮干しなどは同じ個体でもある時は食べ、ある時は全く食べないというようなこともあります。
これは脱皮などの時期にも関係するのかもしれませんが、本当によく食べる事もあるので、たまには与えてみると良いと思います。

一番手堅いのはポップコーンですので、とにかく最初はポップコーンを準備することをお勧めします。

また、草や野菜を与える際には農薬や殺虫剤がついていないかの確認は必要です、これがよくわからない物は与えないほうが良いでしょう。

餌を与える量と頻度

ゼリーを食べるオカヤドカリ「餌は毎日与えて毎日交換するように」という事を書いてあるのを、多くのサイトなどでは見かけます。

もちろん、餌は毎日与えたほうが良いのでしょうけれど、それができなければ飼育ができないわけでもありません。

実際に、何日か絶食すると大変なことになるのかというと、水や餌を与える頻度については、それほど神経質にならなくても、すぐに餓死してしまうような事はなさそうです。

そもそも脱皮の際は1か月程度何も食べないわけですし、脱皮の時期以外でも、接骨院内で脱走して行方不明になっていたオカヤドカリが、1か月以上して元気な状態で全自動掃除機のルンバに捕獲されたことがあります。

この間、何かをかじっていた可能性はありますが、基本的に食べ物も飲み水もない状態だったはずなのです。

また、オカヤドカリは小食という情報をよく目にしますが、実際に飼育を始めてみて、そこまで小食でもないと感じています。

Sサイズ以下の大きさで売られている小型のオカヤドカリなら半分に割れた小さなポップコーン1個でも1日で食べきらないことも多いでのすが、大きく成長したものでは、大きめのポップコーン2個を1時間もしないうちに食べてしまうことがあります。

そんな大きめの食欲旺盛なオカヤドカリでも、連休前に餌を多めに入れ、1週間程度餌を追加しなくても元気にしていますので、「毎日の世話ができないから」と言って飼育をあきらめる必要はないでしょう。

餌の交換についても、本来は腐ったものを食べたりしているそうですので、あまり神経質になる必要はないようですし、実際に全く食べなかった餌を、何日か置いておくと、いつの間にか食べている場合もあります。

とはいえ食べ残しを放置しておくと、砂の中までカビが繁殖してしまったり、悪臭の原因になる場合もありますので、特に濡れてしまった餌はできる範囲で早めにとりだしたほうが良いでしょう。

また、あまり餌を食べないような場合は、調子が悪いのかもしれませんので、飼育環境を見直してみたほうがいいかもしれません。

オカヤドカリの飼育容器のレイアウト

ヤドカリオアシスをひっくり返すオカヤドカリオカヤドカリ水槽のレイアウトについてもいろいろなことが言われていますが、とにかく思い通りにいかないとがありました。

特に、オカヤドカリが小型のうちはいいのですが、大きなオカヤドカリがいる場合はもうレイアウトなんて保てないくらいにいろいろとかき回します。

よほどしっかりつくらなければ崩されることがあるのは当然と考えて、ある程度はオカヤドカリ任せという気持ちで考えていいと思います。

そういう理由もあり、通常の飼育という事に関して言えば、流木や落ち葉など、何か隠れる場所になるものを入れておく程度で、専用のレイアウト商品にお金をかける必要はあまりないでしょう。

オカヤドカリの大きさにかかわらず、一つだけ忘れてはいけないのは、レイアウトをどう崩されても脱走できないようにする事です。

蓋をしっかりして、上に重りを載せておけば脱走は防げるはずですが、「毎回しっかり蓋をして重りを載せる」という作業をうっかり忘れることもあるかもしれません。

複数のオカヤドカリを入れた場合はオカヤドカリの上にオカヤドカリが乗って脱走を試みることもありますので、オカヤドカリに何をされても脱走できないかをよく考えて設置することが大事です。

通常の飼育であれば、その他にレイアウトで気を付けることはオカヤドカリがしっかり潜れる量の床材(砂など)を入れることと、餌場と水場の確保くらいでしょう。

オカヤドカリの大きさによって変わる餌場と水場の確保

餌と水はなるべくオカヤドカリに掘り返されず、埋められない所に置くようにしなければ、後で残った餌や、水を入れる容器を、砂を掘り返して探す手間が必要になってしまいます。

小さなオカヤドカリとエサ入れ

オカヤドカリが小さいうちは飼育容器の角に、適当な大きさの浅めの器を置き、餌をのせておくだけで、あまり面倒なことは起きないと思います。

大きめの石の上で餌を食べるオカヤドカリオカヤドカリが大きくなり、器を埋められたりすることが多くなってきたら、オカヤドカりが潜る気にならない程度の大きさのサンゴ石などを敷いた上に水入れや餌を置く方法でも対処可能でした。

オカヤドカリがさらに大きくなり、なんでもひっくり返すようになってきたら…

石を昇るオカヤドカリ飼育容器の角などに、砂を入れず、周りを石などで囲ったスペースを作り、そこに餌や水れを入れて対処しています。

この石も動かされますが、さすがに一気に遠くまで運ぶ事はありませんし、すべてを砂で埋められても、飼育容器の角の一番底ですから、餌を片付けるのも、水を入れる容器を探すのも楽になると思います。

飼育容器内に植物は必要?

良く、オカヤドカリの水槽に、植物、特にカジュマルやアダンを入れると良いという情報を目にします。

実際に入れてみると、カジュマルに登っている姿なども見られて楽しいと言えば楽しいのですが、特に必要はありません。

経験上、オカヤドカリがカジュマルの葉を全部落としてしまう。
アダンの根を切ってしまう。

といった事態になり、入れるのをやめざるを得なくなったことがあります。

どちらも食べることがあるようなので、食料と割り切って入れるのなら良いと思いますが、小さな木などは倒されたりするので、ヤドカリの大きさに合わせて倒されない大きな株を入れるなどの配慮は必要になります。

オカヤドカリの飼育に水は重要

生き物の飼育では皆同じですが、オカヤドカリにとっても水分は重要です。飲めるような状態の水の他に砂を湿らせるためにも水が必要です。

とはいえ脱走したオカヤドカリが1か月以上、水のない室内で生きていたことがありますので、床材が乾燥していなければ、飲めるような状態の水がなくてもすぐに死んでしまうようなことはなさそうです。

水も、砂を湿らせる水も、水道水を使う場合は塩素を抜いて与える必要があります。

水を入れる際の注意点

水入れの話でも書きましたが、水を与える際に、深い容器に入れるとオカヤドカリが出られなくなることがあります。

オカヤドカリは水中では生きられませんので、溺れないように気を付けてください。

オカヤドカリの大きさに合わせて浅めの容器に入れるなど、出入りが自由にできるようにする必要があります。

オカヤドカリが小さいうちはマルカン ヤドカリオアシス YD-32という商品が便利でした。

水が減った分タンクの中から補給されるので給水の手間を減らせます。

ヤドカリが大きくなってくるとタンクを倒してしまうようになるので、ただの水入れとしてしか利用できなくなってしまいましたが、タンクもかなり長期間使ったので紹介しておきます。

快適な湿度を保つために

飲み水以外で気を付けなければならないのはエラが乾燥してしまうと呼吸ができなくなるため湿度のある状態を保つ必要があるという事です。

とはいえ、湿度計で湿度を計測し続ける必要はありません。
飼育水槽内の砂が湿っていれば大丈夫で、サンゴ砂なら砂の表面が少し乾いている程度でも大丈夫ですので、環境にもよりますが、よほど放置しない限り乾燥で死ぬようなことにはならないでしょう。

気を付けるべき状態としては、冬場に水槽の底にヒーター敷いて使う際などは砂が乾燥するのも早く、命にかかわることにもなりかねないので普段以上に砂などの水分に気を付ける必要があります。

特に蓋を付けていない状態で飼育する場合は乾燥しやすいので、空気の通る隙間を開けておくことは必要ですが、可能な限り飼育容器の上全体を覆うような蓋を付けておくことをお勧めします。

オカヤドカリの飼育に海水は必要か?

海水につかるオカヤドカリ

オカヤドカリには海水が必要という情報もよく目にしますが、繫殖を狙う場合には海水は必須ですが、1年以上は海水なしで飼育していたことがあるので、恐らく海水なしでも飼育自体はできると思います。

通常の飼育で必須なのかというと、そうでもなさそうですが、時々、人工海水の元を使った海水を置いておくと海水の上にしばらくいる姿を見かけます。

人工海水にも多くのミネラルが含まれているので、偏食がちな飼育環境では不足するミネラルも補えるのかもしれません。

時々は真水の代わりに入れてみると良いのではないでしょうか。

オカヤドカリの脱皮の頻度と期間

脱皮したオカヤドカリの抜け殻脱皮の際はしばらく砂の中に潜ったきりになるので、死んだのかと心配になります。

でも、うっかり触ってストレスをかけると、脱皮に失敗する事があります。(脱皮不全)

小さいうちほど脱皮に要する時間は短く、頻繫に脱皮をし、大きな個体ほど脱皮に要する時間が長く、頻度は少なくなるようですが、例外として、こちらの飼育環境では、脱皮不全を起こした場合には、次の脱皮までの期間は短かったという事はあります。

また、小さい割に長期間潜っていることもありますので注意が必要です。

「最近見かけない」「何日も動いた形跡がない」と思ったら脱皮かもしれませんので、小型のオカヤドカリでも1か月間程度、大きなものでは2か月程度は黙って待つことをお勧めします。

通常は砂に潜って脱皮しますが、大きめの砂で飼育している期間に、砂に潜らず水槽の隅でじっとしている状態で脱皮を繰り返したこともありますので、何日も動かなくても基本的には触らないようにしたほうがよさそうです。

実際の飼育中に、砂の上で脱皮を繰り返していたオカヤドカリが脱皮不全を起こしたことが2度あります。2度とも触るなと言っているのに、オカヤドカリを持ち上げてしまう人がいたのが原因の一つではないかと考えています。

脱皮不全を起こしたオカヤドカリ脱皮に失敗すると死んでしまったり、ハサミや脚が普通とは違う形になったりして、普通に動けない状態になったりすることもあります。

脱皮不全を起こしても死ななかった場合は、次回の脱皮で元通りになりますが、まともに動けない状態で餌もうまく食べられないような状態になったりすれば、はそのまま弱ってしまったりすることもあると思います。

脱皮に失敗すると命にかかわるので、動かない日が続き、生きているかいくら不安になっても、絶対に持ち上げたりしないで下さい。

オカヤドカリは夜行性というけれど本当?

オカヤドカリは夜行性で、昼間は砂に潜っていたり、物陰に隠れているという話しは、多くのサイトなどで紹介されています。

本当にそうだとしたら、飼っていても日中は姿を見ることができないということになり、何のために飼うのかよくわからなくなりますね。

でも、実際に飼育してみると日中にかなり活動している姿を見かけます。

日中でも、日課のように、砂を移動させて水槽内のレイアウトを勝手に変え、餌を食べ、砂に潜らずにじっとしていたりもします。

寝ているオカヤドカリ昼間でも、目を隠して寝ているらしい時もありますが、夜中に様子を見に行っても寝ていると思われる時間がかなりあります。

このように、室内の飼育環境では、どうも特に夜行性とは思えない活動をしているのを見ることができるので、最初は不思議に思いました。

これはきっと、自然界では、日中は日光に当たればすぐにえらが乾燥して呼吸できなくなったりする危険がある、他の生き物から隠れようとする、などの理由で潜っていたり隠れてじっとしている事が多い、という事でははないかと推測しています。

室内で湿度を保った状態でオカヤドカリを驚かさずに飼育していれば、きっと日中も元気に動き回る姿を見ることができるでしょう。

観察するときは、驚かせないように、そっと近づいてそっと観察するようにしてください。

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